Q&A

  • Q1 犬や猫の年齢は人間でいうと何歳?
A1. 人間と犬・猫の年齢比較表
※この年齢比較表はあくまでも目安です。種類によって若干の違いがあります。

  • Q2 犬を飼いはじめた時の届け出は?
       狂犬病予防ワクチンは接種しなければダメ?
A2. 狂犬病予防法により、生後3ヶ月齢以上の飼い犬には、畜犬登録と狂犬病予防ワクチンの接種、更に毎年の追加接種が義務付けられています。この手続き等は各自治体によって異なるので、詳しくは各市町村役所、または動物病院にお問い合わせください。

狂犬病は日本では約50年間発生していません。しかし、世界各地では今もなお流行しており、毎年、全世界で約50,000人が死亡していると推定されています。人間が狂犬病に感染して発症した場合、中枢神経がおかされ、救う手立てはありません。

こうして、私達が日々動物達と平穏に暮らせるのは、狂犬病予防接種と防疫のおかげなのです。

  • Q3 与えてはいけない食べ物はあるの?
A3. ●ねぎ類(たまねぎ、長ねぎ、ニラ)
赤血球が壊され、貧血、血尿、嘔吐、下痢などがみられることがありますので、絶対に食べさせないでください。

●カカオ類(チョコレート、ココア)
成分であるテオブロミンが中枢神経を刺激し、興奮、けいれん、嘔吐、下痢などがみられることがあります。

●ぶどう、レーズン
原因は解明されていませんが、腎不全、嘔吐、下痢がみられたとの報告があります。

●アボカド
含まれるペルジンが毒になり、嘔吐、下痢などがみられることがあります。

●人間用の医薬品、サプリメント
アメリカのペットの事故の第一位です。獣医師の指示なく投与するのはやめましょう。

●キシリトール
人間のガムなどに使用される甘味料ですが、低血糖、肝不全、嘔吐、下痢がみられることがありますので人間のガムは絶対に食べさせないでください。

●硬い骨
ワンちゃんが噛みくだく時に、歯が折れたり、とがった骨片が胃や腸を傷つける恐れがあります。

●ほうれん草
アクに含まれるシュウ酸が膀胱結石の原因になります。

●レバー
過食するとビタミンA過剰症になり、骨の変形、筋肉の萎縮により痛みが生じます。特にネコちゃんで注意が必要です

この他にも、注意が必要な食べ物はたくさんあります。
ご不明やご不安な点は動物病院へお問い合わせください。


  • Q4 犬フィラリア症ってどんな病気?猫にもあるの?
A4. 犬フィラリア症(別名:犬糸状虫症・いぬしじょうちゅうしょう)は、蚊がフィラリア感染犬を吸血して他の犬を再び吸血することによって広まっていきます。

犬フィラリア症の血液中にはフィラリアの子虫がたくさん含まれています。蚊が感染犬を吸血するときに子虫も吸われ、蚊の体内で成熟します。
蚊が再び犬を刺した時に、犬の皮膚に成熟した子虫が入り、さらに成長して最終的に心臓や肺の血管に行って寄生し、肝臓、腎臓を障害させます。
初期症状はセキや息切れ、重症になると血尿、腹水などが見られます。
犬から犬へは直接感染しません。

また、猫もフィラリアに感染します。猫の症状は犬よりひどくなる場合があり、急速に衰弱して死に至ることもあります。

フィラリアの予防には、蚊が発生した時期から蚊がいなくなって1ヶ月後くらい(地域によって違いますが4月から12月くらい)まで予防薬が必要です。

予防薬には月1回の内用薬、滴下式の外用薬、注射薬などがありますので、詳しくは動物病院にお問い合わせ下さい。

  • Q5 混合ワクチンの接種時期は? なぜ接種するの?
A5. 犬の混合ワクチンは、生後4~6週齢の子犬に3~4週間隔で2~3回接種することが推奨されています。混合ワクチンは、3種~9種などの様々な種類があります。

猫の混合ワクチンは、生後8~9週齢の子猫に3~4週間隔で2回接種することが推奨されています。 犬、猫ともにそれ以降は一年に一回接種してください。接種する混合ワクチンについては獣医師に相談してください。

子犬、子猫は母乳を飲むことで母子免疫(移行抗体)が得られます。授乳によって母子免疫がある間は伝染病を防いでくれますが、母子免疫がなくなると伝染病にかかりやすくなります。
母子免疫がなくなる時期は子犬、子猫個々によって違い、その時期を見つけるのは難しく、また母子免疫が効いている間は混合ワクチンを接種しても効果がありません。このため、子犬、子猫には複数回の混合ワクチンを接種するように推奨しているのです。

「伝染病予防の1番の対策は混合ワクチンを接種すること」であるといえます。

  • Q6 去勢手術、避妊手術は生後どれくらいから出来るの?
A6. 去勢手術、避妊手術の時期には様々な意見がありますが、一般的には犬猫ともにオスで生後5~7ヶ月齢、メスで生後6~8ヶ月齢で手術を推奨する意見が多いようです。ただし、個体によって成長や体格もさまざまですので、獣医師と相談しながら、手術の時期を決めてください。

オス犬の早期の去勢手術は、前立腺疾患、肛門の腫瘍、会陰ヘルニアなどをある程度予防できるといわれています。
メス犬は初回発情前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率が低下するといわれています。

オス猫の去勢手術は尿のマーキングが減ったり、外に行く猫は、他の猫とのケンカが減り、猫免疫不全ウイルス(FIV・猫エイズ)、猫白血病ウイルス(FeLV)に感染する可能性が大きく低下します。

メス猫の避妊手術は生殖器の病気の予防の他、発情期の鳴き声が軽減し、ストレスから解放されます。

犬猫の去勢、避妊ともに手術後は、体重が増加する傾向にありますので、体重管理が必要なこともあります。
手術費用については、自治体や獣医師会が一部負担してくれるところもありますので、詳しくは動物病院にお問い合わせ下さい。